Me Before You 「世界一キライなあなたに」タイトルに含まれた意味とは?英語本レビュー

今年2018年の目標、2ヶ月に1冊は英語の本を読むぞ!という目標を立ててから はや今年も5ヶ月目に突入。

2週間ほど遅れをとって、ついに今年2冊目の本を読み終えました。

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Me Before You -  世界一キライなあなたに

読み終えた本はこちら。
ラブロマンス小説!

が、ハッピーなラブロマンスとはちょっと違います。
この物語、尊厳死と言うかなり重い、テーマも取り上げています。

「私の最期は自分で決める」と言った感じで、 人間が人間としての尊厳 (dignity) を保って死に臨むことであり、安楽死と関連する言葉です。

なんでこの本を選んだかと言うと、映画で感動して、原作も読みたくなったので。 なんでもベストセラー小説だって言うし!

ちなみに、こちらの本、日本語にも訳されています。私は読んでないのですが、どんな感じに日本語に翻訳されているのかも気になるところです。
映画とは日本語のタイトルが異なっていますよね。本のタイトル「きみと選んだ明日」の方が、内容と合っている印象です。

映画は、主演の2人がとってもキュート。 本を読んでも俳優さん2人のイメージとぴったりでした。

映画はこちら。
(Amazon Prime会員なら下のリンクから無料で見れます。)

邦題のセンスが・・・うーん。
全然イケテナイ。

余談ですが、Me Before You 「世界一キライなあなたに」映画の音楽は、 エドシーランの曲は映画のイメージとマッチしていてよかった。

「Me before You 」タイトルに含まれた意味とは?

そもそもじゃあ、このタイトル「Me before You」とはどんな意味になるの? と考えてみた。

私的には2つの意味があると推測。

「Me before You 」タイトルに含まれた意味1

「Me before You 」を直訳すると「あなたの前の私」。
自分なりにストーリーの内容から読み取ってみると、「あなたに出会う前の私(&あなたに出会ってからの私)」 とするのはどうだろう。
このストーリーのキーとなるテーマ。

主人公の女性Louisaが、障害と持つ男性Willと出会って、成長していく話でもあるので、そんな意味がタイトルに込められているのかと。

「Me before You 」タイトルに含まれた意味2

一方、もう一つの意味として考えられるのは、「あなたの(理想)の前に、自分の理想を置く(あなたのことより自分の理想を優先!)」と言う考え方。

  • Louisaの希望:Willにずっと生きていて欲しい、ずっと一緒に人生を過ごしたい。(「死」を選ぶなんて間違っている。)
  • Willの希望:自分の人生を終わらせたい。(「死」を選びたい。)

つまりどう言う事かと言うと・・・だんだんとLouisaは、Willの気持ちより、自分の正しさや理想を信じて生きていくようになります。

私たちは、普段意識していないだけで、自分の正しさや理想を信じて生きている。
自分の理想と反対の人の考え方は、間違っていると思ってしまう。
他の人の、その間違えを正したいし、気づいて欲しいと頑張ってしまう。

まさにLouisaとWillの関係性はここ。

Willの「死を選ぶ」という考えは間違っていない。ただ考え方が違うだけ。

  • もっとWillの「死」を選ぶこと、もっと尊重してもいいんじゃない?

  • どうして「生きる権利」はあるのに「死ぬ権利」はないの?

って問いかけ的な意味をタイトルに含めた可能性もあるのかなーなんて考えていました。

まあ、ただ「Me before You 」をそのままタイトルにするにはあまりキャッチーじゃないし、若い層に見てもらうには、「世界一キライなあなたに」というタイトルの方が引きは強いかな。
そもそも、この意味深はタイトルは、日本語にするは難しいw

「Me Before You -  世界一キライなあなたに」あらすじ

さわりだけ紹介。

Amazon Primeから引用

舞台はイギリスの田舎町。ルイーザ・クラークは、お洒落をすることが大好きな26歳。

ある日、働いていたカフェが閉店することになり、突然職を失ってしまったルーが新たに得た職は、バイクの事故の影響で車椅子生活を余儀なくされ生きる希望を失ってしまった、ウィル・トレイナーの介護兼話し相手をする、期間6か月の仕事だった。

最初はルーに冷たく当たるウィルだったがルーの明るさが、ウィルの頑な心を溶かしていき、やがて2人は心を通わせ、互いが最愛の存在になっていく。
しかしある日ルーは知ってしまう。ウィルが決めた「生きる時間」があとわずかだということを・・・

映画は本に比べると時間も限られているし、描写もあっさりしているのだけど、原作はかなり重い。切ない。

「死」について、そして「生きること」「生き方」について色々考えさせられました。 日本では 合法ではない、尊厳死と言う選択。 欧米では割と認めている国は多くて、驚きました。

自分だったらどうしたいのか?
私がWillの立場だったらどうする?

今後の生き方を考えるいいきっかけになりました。

ストーリーの展開は映画を見て知っているものの、本の中の描写がかなり詳細で素晴らしく、それぞれの登場人物の心情がかなりリアルに描かれています。終盤は、ウルウルしながら読み終えました。

ストーリーが面白いのと、英語も読みやすかったので、一気に読み終えることができました。

「Me Before You -  世界一キライなあなたに」で学んだこと

前回の英語本レビュー同様に、本の中から印象的だったところを引用して行きます。

Kindleで読んでいるので、気になった部分はハイライトしてメモを保存しておけるのでかなり便利です。

ここから先は、本の内容ネタバレになりますので、先に本を読みたい!って方はご注意ください。

I needed to tell him, silently, that things might change, grow or fail, but that life goes on.

LouisaがWillと関わっていくことで、次第に成長していく場面の一文。
彼には黙っておこう、物事は良くも悪くもなっていくけど、人生はそれでも続いていく。

I had a hundred and seventeen days in which to convince Will Traynor that he had a reason to live.

Willが生きると決めた時間までカウントして、それまでに何としても彼が生きたくなる理由を分からせないと、とLouisaが必死になっている場面の一文。

You only get one life. It's actually your duty to live it as fully as possible.

WillがLouisaに、もっと自分の人生を生きないとと説得している場面。素敵な一文。

人生はたった一度しかない。できる限り充実した人生を生きるのが君の義務だよ。

I'm not really telling you to jump off tall buildings, or swim with whales or anything (although I would secretly love to think you were), but to live boldly. Push yourself. Don't settle. Wear those stripy legs with pride.

WillがLouisaに宛てた手紙に書かれた一文です。
WillのLouisaを想う優しさがふんだんに盛り込まれています。

もっと大胆に生きろ、自分を駆り立てて、落ち着いてしまわないで。プライドを持ってあのストライプのタイツ(かつてWillがLouisaにプレゼントしたもの)を履くんだよ。

Don't settle. これの一文を見ると、私はあのスティーブ・ジョブスのスタンフォード大学で行った伝説のスピーチを思い出します。

個人的にはWillには最後まで生きて欲しかった。
生きることが辛かったら死んでもいいのか?

うーん、考えさせられますね。

「Me Before You -  世界一キライなあなたに」の続編!

次に読む本は、こちら。
After you

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なんとなんと「Me Before You -  世界一キライなあなたに」の続編らしい!

Louisaの成長が書かれているのかしらん? どんな素敵な女性になっているんだろう。楽しみ!

TOEIC終わったら読もうっと。
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最近はAudible (オーディブル) ・ ボイスブックも並行して活用中。
朝の準備時間、通勤時間など、両手がふさがっていても大丈夫。

本は耳で聴く、新習慣なかなか良いです。

Me Before You 「世界一キライなあなたに」関連記事

「世界一キライなあなたに(Me Before You )」の映画の中で流れているエドシーランの曲も素敵♩